N.H2016年 中途入社
街を見上げると、建設中のビルや橋のそばで、大きなクレーンがゆっくりと資材を吊り上げている。
その操縦席には、一瞬の判断が現場全体を左右するクレーンオペレーターがいる。
今回話を聞いたのは、荏原重機で活躍する若手オペレーター。
子どもの頃から憧れていた「大きな機械を動かす仕事」の魅力について語ってもらった。
「昔から車とか重機が好きだったんです。」そう笑いながら話してくれた。
建設現場でクレーンが大きな資材を吊り上げる姿を見るたびに、「こんな機械を自分で動かせたらかっこいいな」と思っていたという。
就職活動でも自然と建設業界を選び、その中で出会ったのが荏原重機だった。
実際に仕事を始めると、クレーン操作は想像以上に奥が深かった。
吊る荷物の重さや重心、風の強さ、作業スペース、周囲の状況まで考えながら操作する。
「経験を積めば積むほど面白くなる仕事ですね。」
そう話す表情には、この仕事への誇りが感じられた。
一日は車両点検から始まる。
タイヤやワイヤーロープ、油圧系統、アウトリガーなどを確認し、安全に作業できる状態を細かくチェックする。現場へ到着すると、まずは職人さんや現場監督と打ち合わせ。
クレーンを設置する位置や旋回範囲、周囲の障害物や電線などを確認し、その日の作業方法を組み立てていく。
「住宅街もあれば大規模な現場もあります。同じ現場は一つもありません。」
だからこそ、「いつも通り」で作業をすることはない。
毎回ゼロから現場を見て、安全な方法を考える。
それがプロとして当たり前の仕事だという。
オペレーターとして一番大切にしていることを聞くと、少し考えてからこう答えてくれた。
「やっぱり、安全ですね。」
数トンもの資材を吊り上げるクレーンだからこそ、小さな確認不足が大きな事故につながることもある。
「急いでいる現場ほど、一度立ち止まるようにしています。」
どれだけ経験を積んでも確認を省略することはない。その積み重ねが、安全な現場を支えている。
そして作業が終わったあと、お客様や現場の方から「ありがとう」「助かったよ」と声を掛けてもらえる瞬間が、一番うれしいという。
この仕事の魅力を尋ねると、少し照れながらこんな話をしてくれた。
「休日に家族と出掛けた時、『この建物、自分も工事に携わったんだよ』って話せるのがうれしいですね。」
もちろん、一人で建物を完成させるわけではない。
多くの職人さんと協力し、それぞれの技術が集まって街がつくられていく。
その一員として関われることに、大きなやりがいを感じているという。
入社当初は分からないことばかりだった。
それでも先輩たちは「見て覚えろ」ではなく、「なぜそうするのか」まで丁寧に教えてくれた。
危険なポイントや現場での考え方、作業のコツ。
経験があるからこそ分かることを、一つひとつ教えてもらえたことが今につながっている。
「相談しやすい雰囲気があるので、安心して仕事を覚えられました。」
それも荏原重機の魅力の一つだ。
最後に、これからクレーンオペレーターを目指す人へのメッセージをお願いした。
最初から完璧にできる人はいません。分からないことを素直に聞いて、安全を第一に考えられる人なら、必ず成長できます。」
大きな機械を操る責任と、街づくりを支える誇り。
技術を磨くほど面白くなり、自分自身の成長も実感できる仕事。
建設現場を支えたい人、ものづくりが好きな人、大きな機械に憧れがある人。
そんな人にこそ、この仕事の魅力を知ってほしい。
「街を支える仕事は、一人ではできません。仲間とともに技術を磨き、安全を守りながら、誇れる仕事を続けていきたいと思います。」